あれから、3日しかたってないけど、 私の歌を聴いた人は無事かな。 あの時みたいに、事故にあったり──── 「……の……ちゃん、幸望ちゃん?」 「っ!」 先輩の声で我に返る。 「大丈夫?」 「すみません………」 くんでおいた水を飲む。 駄目。もう考えない。 今は先輩とご飯に来てるんだから。 楽しまないと…! 「もう、大丈夫です」 頑張って笑顔を作る。 うん、我ながらうまく笑えたと思う。