「離してっ!!」


私の頭の中に純輝先輩の顔が映った。

やっぱり私は、丸井くんじゃなくて
純輝先輩なんだって思ってたら

急に体が動いた。


「わりぃ…紅葉…」


「ごめんなさい…」


「え??」


「私、返事が決まった。」


多分、今の私には迷いのない目鋭いをしてるだろう。
今、答えは決まった。いや、きっと前から決まってたんだ。

前みたいに相手を傷つけたくない気持ちから
迷いが生じてたのかもしれない。