来た。
来ました。
今日も彼が来たのです。
既に桜は散り始めているのに、彼は毎日毎日缶ジュースを持って私の前に現れるのです。
「こんにちは」
彼は笑顔で私に挨拶を述べ、隣に缶ジュースを置きます。
『コンニチハ』
・・・よくよく考えたら、彼はいったい何がしたいのでしょう。
私は思い切って質問してみる事にしました。
『貴方は、何故毎日ここにくるのですか?』
聞こえているのか聞こえていないのか分からないが私は質問した。
「ぁ、挨拶以外喋れるんだ」
・・・今とても失礼なこと言われた気がします。
彼は私に理由を述べました。