――次の日。




私は、今日は遅刻しないようにと、朝、早めに家を出た。

ちなみに、今日から自転車通学!


教室に着くと、まだほとんどの人が来ていない。



…よし、チャンス!!
1人の子とかに話しかけにいってみよう!!
人見知りだけどたぶん大丈夫!!



「…あ、あのっ」



そう言って私が声をかけた相手は、工藤百花ちゃんと、秋田悠莉ちゃん。

小学校は同じだったけど、話したことはない。

私がこの2人に話しかけたのは、優しそうだったから。



「ん?」
「なぁに?」

と、2人が答える。



「あの、えーと、今日の理科って外で観察だったよね?」


…何を聞いてんだ私。


「うん、そうだよー♪」


あ、普通に答えてくれた。
優しい人だ…!!



「そっか、ありがとー♪
……あと、観察するとき、一緒に行動してもいいかな?」



よく言った私…!
心臓バクバクしてる。



「うん!全然いいよー!」


と、2人がいってくれた。


本当に嬉しかったし、観察の時に1人にならずに済んだという安心感もあった。