「俺はいつも本気なんだけど」 本気という言葉にどきっとする。 「俺そんなに子供に見える?」 「え……きゃっ」 海斗は急に私の手首を掴んで裏道に走り出した。 「ちょっ、ちょっと海斗?!どこ行くの?!遅刻するっ」 「まだ余裕ある」 海斗はどんどん走っていく。 どういうこと、海斗。 なんで――