私の名前は、中川桜。
高校二年生です。
今日は待ちに待った二年生の始業式です。
緊張がちょっぴりと期待がいっぱい
楽しい日々がまた始まってくれそうな予感がするです。

「何ニヤニヤしてんだよ」

隣から男の声・・・
「おはよ、斗真。また寝過ごした?髪跳ねてるよ」
私は斗真の跳ねた髪をくしで直そうとする

「さ、触んなって」
斗真が嫌がる

「なんでよ。昔なんかよくやってあげたでしょ?」
「中学生の話だろうが」
「そうだけど、身だしなみはちゃんとしないと・・・・」

私は斗真の制服を引っ張って引き寄せる
「やめろっつってんだろ!!」
「・・・っ!?」
勢いよく振られた斗真の腕に私の体は後ろに飛んだ

「あ、わり・・・」
「っ・・・」

私はすぐに立ち上がると、ダッと走ってその場を離れた

「・・・また、やっちまった・・・はぁっ」