スリッパを履き、スカートの下にはいていたジャージを脱ぐ。

冬眠モード終了。
完全に授業受ける気なしの人だ。

「はーい、お待たせしました」
「ごめんね風音ちゃん、伴奏順調?ちょっと打ち合わせの時間もらえない?」
「あっはい!わかりました」
「じゃあ、一応放課後練習室でね、よろしくね。」

光貴君は、クラリネット専攻の1つ上の先輩で、今度1月のコンクールで私は伴奏をすることになっていた。