随分と昔のことみたいに感じる。

かの有名な桜田颯斗と重奏をやるなんて、って思ったよね。先輩が近い存在となった今、そんなこともつい忘れそうになる。

先輩は、覚えてますか?

あの頃、私のことをどう思ってましたか?…

まさかこんな風に、両想いになれるなんて思ってもなかったよ。
いや、その頃は、好きになることすら予想してなかったかな。

辛いくらい好きでした。

疑って、傷つけたり、でもそれも、私たちなりの、私たちの道のりだったのかな。