2台のピアノが置いてある音楽棟の練習室。
先輩は重奏の合わせをした時みたいにピアノのふたを開けた。

何を弾いてくれるんだろう?

そして先輩はあの時と同じように奥のピアノに座った。

あ、なんか、懐かしいな、この光景…。
あの時を思い出す。
そういえば、きっかけは重奏だったよね…
「死の舞踏」を演って…とにかく私は、先輩に迷惑かけないように必死で…