私が興味津々で聞き出そうとすると、本人に遮られた。

「何でもねぇよ。そんなことより今から練習室行くけど行かね?」

だいぶ大胆に話をそらされた。

練習室?
「んー今からね、」
愛梨と購買に行くところだったんだけど…

「いってらっしゃい!」
気の利く愛梨が私が最後まで言い終わる前に、すぐに笑顔でそう言ってくれた。

申し訳ないなと思いながらも、お言葉に甘えて先輩と同行することに。