その次の日も先輩と喋ることはなかった。いや、廊下で会いさえしない。

恋をすると、その人のことが頭から離れない。生活の全てがその人みたいに。
なんでだろう。
離れろっていくら命令しても。全然言うこと聞いてくれない。
暇さえあればあの人のことばかり。暇がなくても、だけど…

私は、窓の外に消えていく黒板消しの粉をぼうっと眺めた。
叩いて叩いてだんだん白い粉がでなくなってゆく。

めんどくさいなー掃除当番……何かいいことないかな…