だめだ。
もう別れ道まですぐそこになっていた。

「せ、先輩、」
今まで無駄なことまで散々考えてたくせに、いざ言う時こそ何も考えずに行き当たりばったり。
こんなはずではなかったけど。

「…どした?」
「あのね、先輩はわかってると思うけど私…」
煩いくらい心臓が鳴ってる。もう言うんだ私。