頭がいっぱいだった。

電車がゆっくりと停車する。私は見慣れたホームに足をつけた。地元の空気が心地良い。

あと一歩のような気がするんだ。気のせいかな。何を考えようとしても、何をしようとしても、だめだ、今は、それどころじゃない。

改札を出たところにあるカフェのテラスで見慣れた人を見た気がした。
ん?と思って二度見する。