「……先輩あのね」
「ん」
「ちゃんと言って欲しかった」
何が?って顔でこちらを見る先輩。

これ以上喧嘩なんてしたくない。でももうこのままも嫌なの。辛い。

「私先輩の彼女に言われた。関わんなって。すごく怒ってたよ彼女。確かに彼女いるのに2人で帰ったり、手繋いだり、それはダメだったよ。でも私知らなかったから。言ってくれたらよかったのにって思って…」

知らないうちに涙が頬を伝う。