「嘘じゃねーよ?」
「もう、わかった」
反発するのもめんどくさい。それは向こうにとったら、私が認めたってことになるんだろうか。

てかこれ以上聞きたくない。聞いたら、どんどん後ろ向きな気持ちになる。
私は何も言わずにその場を立ち去った。

「もうあたしらの邪魔すんなよ!」
背後から聞こえてくる声も無視する。

なんとなく、会いたくないと思ってしまう……桜田先輩に。