「せんきゅ」
そしてコーヒーを結局飲んでる。
私はぼぅっとそれを見つめる。

…思えば、今日は私に構わずスタスタ歩かずに、ちゃんと合わせてくれてる。手を繋いでるから?
そもそもなぜ手を繋いでるの?
それがわからないけど。どちらからも離さない。

「…何」
「え?」
うわ…み、見つめてしまった…。つい…見惚れてしまった。