少しずつ出るように調整しながらコーヒーの温度を確かめる。
中身はそこまで熱くない。
私は一口コーヒーを口に含んだ。
苦い。でも嫌いじゃない。むしろ今は好き。いい具合の温かい温度が伝わる。

温かい…

「ありがと〜」
コーヒーを手渡すと先輩もそのまま一口口にした。
これって。これって。

……間接キス。

きゃーーーどうしよう。いや、普通だよね?ね?
私は何も思ってない振りをした。