冗談抜きで、朝から私はあの人のことしか頭にない。
会えることばかり期待してる。

「何してんの?早く食べなよ。遅れるよ?」
「あ……」
私はチョコ入りのメロンパンを食べかけていたことに気付き、口に押し込んだ。

「ボーッとしすぎ!何考えてんの?」
「いや、ごめん、何も…」
「わかった、桜田先輩のことだ」