だんだん自分が馬鹿に思えてきた。

私は、隣の人の楽譜をずっと見ていた自分にようやく気付いて、ずっと同じページのままの自分の楽譜をカバンの中にしまい、レモンティーとカイロを一緒に持ってソファから離れた。

他にソファには4、5人楽譜を広げている人がいた。

とにかくこの場から離れようと思い、ロビーの奥のトイレに入った。