「ねーそれでね、なんかね、新井君が言ったのに帰れとか言われてさ…もう意味わからないよね、そんでさ、その言い方がさぁ……」
「はいはい、」

愛梨は頬杖をついて私の英語のプリントに意味不明な絵を書きながら適当な場所で適当な相槌を打っている。

「…ねぇどう思う?」
愛梨はシャーペンを手から離し、今度は少し姿勢をただして、
「あんたたち付き合ってんの?」