「…今更?気付くの遅いのよ」

愛梨は私が年末にカフェで話したときの時点でこの気持ちをわかっていたのか…
私より、私のことわかってる?

「ま、でも好きだと思ったんだ?」
「うん…」
「いい感じだと思うよ!風音と桜田先輩!」
「そ、そうかな〜」

恋をすると景色が変わる。すぐにあの人の姿を探してしまう。
人混みの中、あの人だけが光って見える。あの人のことは、不思議とすぐに見つけられる。