でも、今の私にはまだ見えないの。
どんなものなのかが、わからない。
なんとなくはわかるけど…

それを知りたいって気持ちと、このままでもいいって気持ちがごちゃごちゃになってて、前に進めない。

でも立ち止まってるままじゃ何も変わらないよね。

桜田先輩、先輩は、わかりますか?
この正体が。

愛梨、愛梨が余計なこと言ったせいで、私はこんなにも考えさせられてしまうよ。
私は部屋に戻り、ベッドに横になって新年を待つことにした。