それから他愛ない話したり、モーツァルトや死の舞踏を合わせた。

モーツァルトはこの前と違ってちゃんと練習してきたのもあって、すぐに合った。
死の舞踏と比べて、難易度は低い。

「まぁ…いいんじゃね、このくらいで」
「試験までにレッスンあと何回あるんでしたっけ」
ピアノの横のシンプルなカレンダーをめくる先輩。
「……2回」