「あれ…先輩どうしたの?妬きもち?」
「違う」
「ごめんね妹とっちゃって」
「黙れ」

「お兄ちゃんどうしたのー?」
首を傾げる春香ちゃん。
「どうしたんだろうねー?」

春香ちゃんはつかつかと部屋に入ったと思うとちゃぶ台の前に座って、置いてあるクッキーと、私と先輩の方を交互に見た。
「これ食べていーい?」
聞いているけど今にも食べそうな勢いだ。