それからしばらく話して盛り上がってきたころ、階段を下る音が聞こえてきた。
小さな子供のようなぺたぺたした足音。

妹さんだ!

足音はだんだんこちらに近づき、やがて部屋の前で止まった。

「先輩、妹さん来たよ!」
「ったく、なんだよあいつ」
先輩は呟いてめんどくさそうに立ち上がった。

控えめなノックが聞こえてきた。