「合格」
目の前に採点済みの解答用紙が差し出される。
「本当に?やったあ!」
「もう追認なんて受けるんじゃないよ、わかったね?」
「わかりましたっ」

私は解答用紙をもらうと足軽に校舎を出た。
こんなこと思っては変だけど、楽典追認になったの悪くないって今では思う。

これからは嫌いな教科こそ勉強しようって思えたし、それに…桜田先輩と、仲良くなれたし。