「先輩のばーかばーか!」

私はまた先輩の後を追う。

「はあ?お前に言われたくねぇし」
ポケットに手を突っ込んで、やはり私の存在が見えてないかのようにスタスタ歩いてく。
「私馬鹿じゃない!」
「バーカ笑わせんなよ」
そう言って振り返った先輩は笑ってた。

行きよりも体感温度が高いのは、気のせいかな?
私は先輩の横に並んで歩いた。月明かりが眩しい程だった。