先輩は水を飲むと、氷が溶けて水滴がついたコップをいたずらに私のおでこに当てた。
「…お前より馬鹿なやつは見たことない」
「なっ、……!!」

「帰るよ」
先輩は私を置いて席を立ってレジに向かって行った。

「え、ちょっと、待ってよ…」
私が鞄を持って靴を履いている間にもう先輩は店を出てた。

…早いよ…!