「着ていいんですか?」
「いいよ」
私は恐る恐る先輩のジャケットを羽織った。

あったか〜い。
重みがあって守られてる感じがした。
意外と、じゃなくて、桜田先輩って実は本当に優しいんだと思う。

無口で無愛想だけど、本当は、それを内面に秘めた優しい心の持ち主なんじゃないのかな。
きっと先輩は、損してるよ。