「先輩…」

私服初めて見た。
いきなり会ったうえに、いつもと違ってなんて言っていいのか、頭がついていけない。わかんない。

改めて、あまりの突然の展開に戸惑いを隠せない。

「じゃ、行こ」
そんな私をよそに、いつもと同じ様子で勝手に歩き出す先輩。

「…どこにですか?」
「俺の家」