教室の雰囲気も、明日から冬休みということもあってみんな活気に溢れてる。
きっと、練習に力を入れようと意気込んでいるんだ。
それに比べて私は……
あーあ、こんなはずじゃ…。

「風音っ!楽典の調子はどーお?」
面白そうに愛梨が聞いてくる。
「それを言うな……」
ちょうど考えていたことをつかれてため息をつく。
「まあまあ!明日から頑張って?年末でしょ?」

桜田先輩に教えてもらうんだ、と言おうと思ったけどやめた。