嫌な記憶に耐えながらいう。
「3週間前の土曜日、美月ちゃんと一緒にいたでしょう。」
葉君はまだあたしの手首
をつかんでいる。
葉「…みてたのか?」
やっぱり
あれは葉君と美月ちゃんだった。
夢じゃなかった。
夢だと言ってくれたら、どんなに
楽だろう。
「なにしてたの?」
睨むようにたずねた。
葉「…言えない。」
「言ってよ!!言えないようなこと
してたの?」
葉「そうじゃない。」
「だったら…だったら言ってよ!」
葉「だから、言えない!」
「っ…離して!」
あたしの手首をつかむ葉君の
右手を振りほどこうとするが、
離してくれない。
むしろ、
ーーぎゅっ
「きゃっ」
手首を引かれ、葉君の
腕の中だった。
葉「離さない…」
「いっ…嫌だ…」
もがいても葉君の力には
叶わなかった。



