肌寒い秋の土曜のことでした。


美月「あー寒い…ガチガチ」

あたしは、オレンジの秋をイメージしたコートをみにまとい、紅く色づいた木々を見上げながら、連君を待っていた。

事の始まりは、昨日。

連「なぁ…」

美月「ん?」

連「そろそろさぁ…デートしようよ。」

学校の帰り道、連君が発した言葉だった。

美月「えっ?」

連「だーかーら、デート!」

美月「あー、うん。」

連「はぁ…俺たちさ、付き合ってる
前と全然かわんないよな?」

美月「…うん。ダメかな?」

連「ダメだろ⁈恋人ぽくさ。ね⁇」

美月「そうだね…」