天気もいい夏の午後。今日は23時までバイト。
ここは建物も結構広く、仮住まいとして使用する
従業員も多い。ファミレスにしちゃ、こんなの
珍しいなとも思う。家に帰りたくないときはよく
ここを使ってる。もちろん、私物も自己管理だけど
置いといていいのだから。
「ゆーず!バイト終わって暇だったら
今日買い物行かない?」
着替えているところで名前を呼ばれ、
振り返るとそこには、あたしと同い年で
バイトの先輩である、早川瑞穂がどこかの
店の袋片手に立っていた。相変わらず高そうな
服着てるなぁ…しかもすごく、大人っぽい。
そんなあたしの視線をきにせず、瑞穂は
笑顔でこちらへやってくる。
こういっちゃなんだけど、あたしは
瑞穂が少し苦手だった。同い年でありながら
器用で、仕事もでき、顔も可愛くて身長もあり、
手足もすらっとしてて細くて綺麗で。
あたしとは真逆の存在だ。一緒にいると
どうしても劣等感を感じてしまう。
「ごめん、今日23時までだから」
「あーそっか!ごめんね、あたしのぶんまで
変わってもらっちゃってさ。」
両手をぱんっと合わせて謝る瑞穂にあたしは
どこかもやもやしたものが胸中に広がって
いくのを感じた。
