あくまでも骨董屋です。


自分で口にしたものの、改めて美幸はもう居ないのだと認める発言に、私は言葉に詰まってしまった。


男性も俯いて、その両腕からはダラリと力が抜け落ちた。


「そ…う、だよな……。すいません」
「いえ……美幸の、お友達ですか?」


私と美幸は中学までは同じだったけど、高校は別だった。
美幸は普通高校で、私は商業高校。
だから、高校時代の友人関係には疎い。


「俺、加藤敬太って言います。美幸とは同級生で…ずっと好きで。でも何度告白しても振られてたんですけどね」
「そうだったの…。知らなくてごめんなさい」


加藤君は淋しそうに笑った。