愛菜「私に解ける問題だったらいいよ?」 私は初めて春ちゃんに嘘をついた。 だって嘘でもつかないと、春ちゃんは落ち込んじゃうと思う。 いくらあの人たちの息子でも春ちゃんは純粋な男の子だから。 春斗「ほんとぉ?やったぁ♪」 喜ぶ春ちゃんを見て、私は良心を痛めた。 愛菜「じゃあ、私も宿題するから」 そう言って、春ちゃんの部屋を出た。 そして春ちゃんに少し許しそうになった心の扉も閉めた。 もう春ちゃんとは必要以上に関わらないと心の中で決めた。