愛菜「春ちゃんって言うんだけど私の義理の弟でね、大学で偶然再会したの。今までは姉ちゃんって呼ばれてたんだけど、再会したときに名前で呼ばれて少し舞い上がってたの」

だから……。

愛菜「その舞い上がってた分、無視されたのが悲しくて」

黙り込む光くん。

私、なんでこんなこと光くんに話しちゃったんだろう。

愛菜「こんな話されても困っちゃうよね」

今はこんな話をしてる場合じゃないのに。

光「…スキャンダルのことはあーちゃんのために僕がなんとかするから任せておいて」

え?

光くんは真剣な顔をして部屋を出て行く。

なんとかするって、光くんはなにをするつもりなの……?

しかも、私のためって?