ゴクッ

春ちゃんたちが息を呑んだのが分かった。

それは無視して私は、あいつの前へ行く。

愛菜「この格好では初めてだね。蘭蝶12代目総長、闇姫。以後お見知りおきを」

そこまで言うと、あいつは目を見開く。

けど、それは一瞬ですぐに不敵に笑った。

「冗談も大概にしろよな。お前みたいのが闇姫な訳ねぇだろ。そもそも髪も目の色も闇姫とは全く違うじゃねぇか」

はぁ、やっぱり信じないか。

愛菜「金髪にピンクのメッシュ、そしてスカイブルーの瞳になれば良いのね?」

私はウィッグを取り、カラコンを外した。

愛菜「これで満足した?」

信じられないって顔していて面白い(笑)