【完】蘭蝶~愛されない姫は女総長様~


ガシッ

ドアに手をかけた瞬間に腕を由衣に掴まれた。

愛菜「私、もう帰るよ?」

そう言っても、腕を離さない由衣。  

すると由衣は、私の腕を引っ張って抱き締めてきた。

愛菜「えっ」

急だったから驚きを隠せない私。

由衣「なんなの本当に。愛菜があんなに可愛いこと言うから、さっきまでいじけてたのに全部吹っ飛んじゃったよ」

私、そんな可愛いこと言ったっけ?

由衣を少しチラ見すると、顔がすごく赤かった。

キュンッ

少しずつ由衣に惹かれてる私がいる。