いつも同じ空の下で



「ジュリのお友達ですって・・・・・・ん? 男の人?」



そう言った途端に、お母さんの動きが止まる




――最悪・・・・だ




「ねぇちゃんの友達って・・・え!? ねぇちゃん彼氏いたんだ!!」



頭の中でピピッと理解したミズキは、好奇心に満ちた声で玄関をチラチラと見ている

その言葉に便乗する様に、お母さんの瞳み一気に輝きを増す



「えっ、ジュリの彼氏なの!? ちょっとちょっと! お母さんご挨拶してくるわ」

「ちょっと、そんなのいいから!!」



なんで男の人=彼氏になるのよっ

そもそも何よ!! ご挨拶って!?



慌ててお母さんの暴走を止めようと駆け寄ったが、時すでに遅し・・・


ルンルンのお母さんは、玄関のドアをガチャリと開け放った