ヨシキのいない現実が、私の心を砕いた
鏡が地面に落ちて割れる様に、粉々に
「嘘だよ･･･こんなの、全部嘘だって言ってよぉ!!!」
そう叫んで、壊れた様に泣いた
ううん
壊れてしまえばいい
心が壊れるなら、体も一緒に壊れてほしい
ヨシキのいない、この世界も
何もかも無くなってしまえばいい
泣いて泣いて泣きまくって
干からびてしまえばいい
ヨシキと夢見た４年後の未来
光り輝いていた未来は
もうどこにもない
恋い焦がれて待った４年の恋の結末は
永遠の別れだった
「こんなの酷いよぉ････っ!! こんなのってないよぉぉっ!!」
張り裂けそうな胸を抱えて
ドンドンとユウキの胸を叩く
「会えないなんて嫌だ!! ヨシキ返してよぉっ!!」
きっとこれは誰のせいでもない
両親でも
ヨシキでも
もちろんユウキでもない
でも誰かを責めないと
立っていられなかった
どんなに叫んでも
泣きわめいても
もう誰も抱きしめてくれない
涙を拭いてくれない
