いつも同じ空の下で




公園の中は真っ暗で、ひっそりとしていた



遠くでライトがポツポツと光っている

辺りは静かで、私の荒い呼吸しか聞こえない


緑の絨毯

トンネルの様に生える沢山の木

まだ蕾の桜達



それらを横切って、展望台へと駆け上がる

上がらない足を奮い立たせて、階段を踏みしめる




「ヨシキ!!」




私は叫んだ

力の限り




誰もいない展望台に向かって