「ジュリ・・・・ヨシキは・・・もう・・・・・いないんだよ」
途切れ途切れに震える声で、ユウキが私に言い聞かせる様に話す
私の背中をギュッと抱きしめながら
「――死んじゃったんだよ・・・」
その言葉にドクッと心臓が太鼓の様に鳴った
抱きしめていたユウキの胸に手をついて引き離す
きっと、悪い夢だ
ヨシキのいない世界なんて、夢だ
「そんなの信じない! ヨシキは死んでなんてないっ! 約束したもんっ・・・4年後に必ず会うって」
私の悲痛な叫びに、ユウキが悲しそうに顏を歪める
信じない
ヨシキは生きてる
私の叫び声を聞きつけ、ハヤト達がこっちへ駆け寄ってくる
みんな瞳を潤ませて
「ヨシキね。日本に帰ったらお寿司が食べたいって言ってたんだ。だから、連れて行ってあげるんだ。きっと喜ぶよ」
「――」
「髪もね。長い方が可愛いって言ってくれたんだ。だから私切らずに頑張って伸ばしたの」
「ジュリ・・・」
「会ったらね、イギリスであった事いっぱい聞くんだ。いろんな絵葉書を送ってくれてね、どれもスッゴク綺麗なんだ」
みんな何も言わずに悲しそうに私を見つめている
すると、ハヤトが私の肩を掴んで真っ直ぐに私の目を見つめた
「ジュリ辛いのは分かる。でも現実から逃げるな。ヨシキはもういないんだ。帰って来ないんだ」
「だって、ヨシキのお父さん言ってたよ? ヨシキは強い子だって。信じろって」
どうして、みんな死んだって決めつけるの
どうして――?
「あの状況で生きている確率はゼロなんだ。生存者はいなかったんだ」
眩暈がする
今にも、心が壊れてしまいそう
ハヤトの言葉が理解できない
だって、ヨシキが私を置いていくはずがない



