「落ち着いたら、家にもまた遊びに来るよう言っておきなさい」

「そうね!! パーティーしなきゃね!!」

「和食パーティーだな」



楽しそうに話す両親の話を聞いて、思わず笑みが零れる




両親にはこの4年間、沢山心配をかけた



寂しくて泣いていた夜

食欲がないと言ってご飯を食べなくなったり

会えないもどかしさから、両親にあたった事もあった




それでも、いつも優しく見守ってくれた両親

きっと乗り越えられたのは両親のおかげもあると思う

ヨシキも家に遊びに来てって言えば、きっと喜ぶだろうな




膨らむ妄想を胸に元気よく『いただきます』をしてご飯を食べ始めた






その時―――


リビングのテレビが急にピコンといって緊急ニュースを知らせる画面に移った

口に持っていきかかった箸を止めて、画面に視線を向ける





「なんだろ? 地震か?」




その音を聞いて、お父さん達もテレビ画面を見つめる