――次の日の放課後
約束していた6時に、バイト先に着いた私
言われていた通り星野さんに『着きました』とメールする
すると
『うしろ』
と、3文字のあっさりしたメールが届いた
星野さんらしいと思って、思わず笑ってしまう
っていうか、うしろって何?
――あぁ、後ろ?
メールの文を理解して、その場で後ろを振り向く
すると、少し離れた所に黒のボックスカーに寄りかかる様にして足を組んでいる男の人がいた
わ! 星野さんだ!
その姿目掛けて、ドキドキしながら小走りで星野さんの所へ向かう
「お待たせしました」
「いいよ、待ってないから」
う~ん・・・クール
それでも、その立ち姿を見て心臓が一度跳ねる
少し細めのジーンズに、黒のロンTといった、至ってシンプルな格好の星野さん
それでも、スタイルのいい彼には恐ろしくそれが似合っていた
車に寄りかかって足を組んで立っている星野さんは、私服だからか分からないけど、もの凄くカッコ良く見える



