「えぇ!? 山さん転勤なんですか!? ショック~、あ! でも、そういう事なら任せて下さい!!」
種明かしされた内容に驚きながらも、そういう事ならと思い、ニッコリ微笑んだ
副店長の山下さん(通称:山さん)は社員の中でも唯一の女の人
明るくて茶目っ気のある人で、私もユウキも大好きな人だ
まぁ、この冷血そうな星野さんには女の趣味は分からないだろうな
と、1人で納得した私
「じゃぁ、大丈夫なんだな。明日」
「はい、6時ですね! 着いたらメールしますね」
誕生日とかクリスマスとか、そういったプレゼント系を選ぶのが好きな私は、なんだかスゴイ楽しみ
それに、星野さんから誘ってもらえた事が、なんだか嬉しかった
「俺、お前のアドレス知らねぇけど」
「あっ! そっか、えっと今送りますね」
その言葉に、カバンの中から携帯を取り出して自分のアドレスを表示させる
星野さんも携帯をいじってから私の方に携帯を向けた
うわぁ~!
あの星野さんのアドレスゲットしちゃったよ~
なんだか、一気に近づけた様な気がする~!!
登録された星野さんのアドレスを見て、ニタニタしていると
「じゃ、明日6時に。着いたら連絡して」
そう言って携帯をポケットに捻じ込んで、いつもの様にスタスタと休憩室から出ていった



