いつも同じ空の下で



そんな事を思いながらも、何も行動できない私

明日も6時からバイトだ







「おはようございま~す」



いつもの通りタイムカードを押しに休憩室に向かう

ガチャっと扉を開けながら挨拶した瞬間、部屋の真ん中にある長細いテーブルに1人で座っている星野さんと目が合った



うわぁ~・・なんかタイミング悪かったなぁ





「おつかれ」




チラッと私を見て、いつものポーカーフェイスでそう言った星野さん

でも、すぐに視線を携帯に戻してしまった




「お疲れ様です」




真っ先にタイムカードを押してこの場から出たかったけど

まだ売り場に入るには時間があったから、星野さんの斜め前に腰かけた




「あ・・・今日ユウキ、風邪でお休みなんです」

「そうなんだ」

「はい・・・」

「――」




うぅ~会話続かないよ~っ



何か話題!!

この空気を打破する様な楽しい話題!!


そんな事をもんもんと考えていると――





「今宮さ、明日バイト入ってないよな?」

「へ? あ・・・はい」



突然の質問に首を傾げながらも、小さく頷く

確かに星野さんの言うとおり、明日はバイトはお休みの日

でも、なんでだろ?




「あの‥何かあったんですか?」

「――明日空いてる?」

「え?」

「明日の6時から、付き合ってくれない」




珍しく星野さんから話かけてきたと思ったら、まさかの爆弾発言

その言葉がなかなか理解できなくて、バカみたいにポカンと口を開けて固まってしまった



ん!? 今付き合ってって言ったよね?

え? どこに!?

そして、なぜ私!?



完全パニックの私を見つめる、冷静沈着な星野さんの瞳

その端正な姿に、思わず心臓が一度高鳴った



「今月で副店長が転勤するみたいなんだ。何かとよくしてもらったから、何か送別品買おうと思ったんだけど、何買えばいいかサッパリだから代わりに選んでほしい」



頬杖をつきながら、そう言った