――誰?
でも・・どっかで見たような気がする
どこだったっけ?
そんな事を思っていると
「あ~!! あの時のっ」
最初に口を開いたにはユウキだった
「え? 知り合い?」
「何言ってんの!! 去年の合宿の時に短パン届けた時に話したじゃん」
「短パン…」
そう言われて、目の前の少しタレ目の男の子を見つめながら、頭の中でキュルキュルと記憶をさかのぼる
短パン・・
合宿・・・
届ける…
タレ目・・・
「あ~っっ!! 思い出した!! 私達の事、郵便みたいにお届けで~す。とか言ってた人~!!」
記憶が鮮明に思い出されて、思わずそう叫んでいた
思い出したはいいけど、失礼極まりない事を言ってしまったと後で気づく
「アハハ、ごめんね、失礼な事言って」
でも彼は優しく笑って、逆に謝られてしまった
「いっ、いえ・・・あの・・・どうしたんですか?」
なんだか自分のアホさに恥ずかしくなって、身を縮めながら彼に問いかけた
すると
「ジュリちゃん、ヨシキと別れたんだってね」
いきなりの言葉に心構えしていなかった私は、言葉を失ってしまった



