「答えが・・・でたの」
『うん』
擦れる様なヨシキの声が聞こえる
思わず携帯を強く握りしめた
今何をしているの?
どんな顔で私の話を聞いているの?
誰と一緒にいるの?
思い出の中のヨシキを思い出だす
いつもニコニコ笑っているヨシキ
子供みたいに私に抱きついてくるヨシキ
真っ直ぐに私を見つめるヨシキ
私の髪を優しく撫でるヨシキ
宝物みたいに私にキスをするヨシキ
私がレイプされそうになった時、泣きそうな顔して私を抱きしめたヨシキ
この手は絶対に離さないと誓い合った
――〝ジュリには俺がついてる"――
そう言ったヨシキの顔
今でもよく覚えてる
私の事を誰よりも理解して
叱ってくれて
大切にしてくれて
どんな時も側にいてくれた
大好きなヨシキ
愛してる



