それから出店で沢山食べ物を買い込み、去年同様ユウキのオススメスポットへと向かった
「わぁ~なんか懐かしいね~」
小高い丘にあるこの場所
地面が芝生になっていて、あらかじめ持ってきたシートをひいて腰を下ろした
花火が始まるまで3人で買ってきたモノを食べながらワイワイと話す
ヨシキの留学の話が出てから、ずっと塞ぎ込んでいた私
それでも、いつも通りに接してくれた2人には本当に感謝している
きっと何があったか気になっているのに、私から話すのを待っていてくれる2人
そんな2人に、申し訳ない気持ちになる
話せる時が来たら、必ず話すからね
そんな事を思っていると、花火が急に夜空に打ち上がった
人々の歓声と共に、辺りが明るく照らされる
ドォ―ン
ドォ―ン
花火が打ちあがる度に、体の奥で太鼓が鳴っているみたいに心が振動する



